2006年7月 5日 (水)

DEATH NOTE 12

DEATH NOTEの最終巻を読みました。

途中間延びした感のあった「DEATH NOTE」でしたが、終わってみると、第一回目から最終回まで綿密な計算の元に書かれた作品だなぁという印象です。

旧Lが死んでから、読んでいてなんとなく気持ちの悪さを感じていたんですが、それが何か分かりました。

「ノートに名前を書くだけで人を殺せる」という能力を得た夜神月が、決定的にダークサイドに墜ちたのがあの辺りだったんですね。「正義のため」という目的が、いつの間にか「Lを出し抜く」「世界の神となる」という自己中心的な目的に変わっていて。それが読んでいて居心地の悪さを感じさせていたのでした。

ものすごい力によって良い人間が駄目になる話しと言えば、アナキンがフォースのダークサイドに墜ちてダースベーダとなるスター・ウォーズ6部作的なストーリだったとも言えます。

あーあ、それにしても好きな漫画が終わっちゃったら、なんかつまらないですね。この漫画だけ唯一コミックを買っていたんですが。

中田引退と言い、また一つ楽しみが減ってしまいました。

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2006年6月30日 (金)

毛髪川柳

妻が職場の同僚から「毛髪川柳」なる本を借りてきました。

男性のみならず女性も含め、多くの人が経験する薄毛・脱毛といった髪の悩み。そんな髪にまつわる悲喜こもごもを、ユーモアたっぷりの川柳にして笑い飛ばしてしまおうという公募コンテストが昨年実施され、2004年10月20日(頭髪の日)に優秀作品の発表が行われた。コンテストを主催したのは、薄毛・脱毛についての正しい情報を提供し、自毛植毛の医療技術の普及・発展をめざすNPO法人「日本自毛植毛センター」。インターネット等を通じ、全国各地から1万3102通もの秀逸な作品が寄せられた。本書は、そのNPO法人日本自毛植毛センターの協力を得て、当書籍編集部が多数の応募作品のなかから176句の優秀作品を選出、一冊の書籍に編んだものである。 (BOOKデータベースより)

要は毛髪(というか「ハゲ」)に特化したサラリーマン川柳みたいなものですね。

パラパラと最初の方を読んでみたんですが、おかしくて思わず声を出して笑ってしまいました。

前半で気に入った句を2句ほど紹介します。

「子を叱り 言われた言葉は ハゲぞこない」

「朝起きて 娘一言 かわいそう」

いやー、切なさ満点ですね。

とはいえ、僕もこんなの読んで笑っている場合じゃないんですけどね。

僕も投稿してみようかな。

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2006年6月21日 (水)

沈まぬ太陽 会長室編

沈まぬ太陽 アフリカ編、御巣鷹山編

「沈まぬ太陽」の会長室編を読み終えました。

御巣鷹山の航空機墜落事故で経営陣が退陣し、内閣総理大臣が直々に、後任の会長として関西の紡績会社の会長を指名します。国見という名のその会長は、自身の紡績会社で労使の共同体制を成功させた実績を持つ、すぐれた経営者。確かな知見と行動力を武器に、国民航空改革に乗り出します。その過程で、会長直属の実働部隊として会長室なるものを設立し、その一員に、アフリカ編で僻地への流刑で苦汁をなめさせられた恩地を登用します。

改革に乗り出した途端、次々と明らかになる腐敗の構造。

この腐敗が酷いったらありゃしないんですわ。

人の命を預かる航空会社とは思えない価値観の元、私腹を肥やすことばかり考える魑魅魍魎がうようよしてるんですね。

その悪党を、新会長と恩地がばったばったとなぎ倒し!って展開になったら気持ちが良いんでしょうけど、そうは問屋がおろさない。悪い奴ほどしぶとく、かつ悪知恵がついているもので、国見や恩地の一歩先、一手先を読んで自分たちの都合の悪いことを隠していきます。この辺の駆け引きが実に面白く描かれています。

それにしても、悪い奴らって、自分たちが悪いことしていると思っているやつらはまだ良い方で、「俺らがやっていることは正義だ」と思いこんでいる悪い奴らほどたちの悪い連中はいませんね。この作品の中でも、都合の悪いことを言う連中は「アカだ」「国賊だ」と騒ぎ立て、敵対視するのです。なんかどこかの国を思い出しちゃいましたよ。

「白い巨塔」に続き、「沈まぬ太陽」も面白かったので、このほかの山崎豊子作品を読んでみようかなと思います。

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2006年6月14日 (水)

沈まぬ太陽 アフリカ編、御巣鷹山編

「白い巨塔」の山崎豊子が描く、JALをモデルにした現代大河ドラマ。

全五巻を読み終えてから感想を、と思っていたのですが、とりあえず御巣鷹山編を読み終えたところで自分の気持ちを落ち着かせる意味で書いてます。

アフリカ編では、主人公の恩地が労働組合の委員長となり、航空会社職員の劣悪な労働条件を改善したことで会社から目を付けられ、異例の「海外11年勤務」を強いられる姿が描かれます。

海外に11年、しかもカラチやテヘラン、そしてアフリカと、いわゆる「僻地」というところに追いやられ、次第に憔悴しきっていく恩地の姿は痛ましく、閉鎖的な会社の怖さや冷徹さに身震いしてしまいました。

そんな中でも、恩地の復帰を信じ、そして結果的に恩地が日本に帰るきっかけを与えることになる仲間の姿にも胸が熱くなりました。

御巣鷹山編では、タイトルの通り、御巣鷹山の墜落事故について描かれています。

この描写については、すでに横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」という小説で知っていたのですが、改めて事故現場の凄惨さを想像し、愕然としました。

特に、遺体を引き取りに来た遺族のエピソードで、虫の死骸も見られない妻が必死の思いでバラバラの遺体を見て回り、指の爪の形から夫の手を探し当てるというくだりは、読んでいて涙がこぼれ落ちました。

この本を読んでいると、去年相次いだJALの不祥事や内紛がオーバーラップし、「また同じことを繰り返すのでは」と心配になってきました。

利益のみを追求し、安全を省みない企業・従業員にはなりたくない。強くそう思った次第です。

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2006年6月 3日 (土)

ディック・フランシス「大穴」と「重賞」

関連エントリ:ディック・フランシス「奪回」

「奪回」に引き続き、会社の先輩からディック・フランシスの競馬シリーズ「大穴」と「重賞」を借りて読みました。

「大穴」は、元障害競馬騎手の探偵が、銃で撃たれて病院に入院しているところから物語が始まります。落馬事故により、片腕が不自由になって、人生に対して生き甲斐を見いだせない主人公が、とある競馬場を危機から救うために立ち上がるというストーリー。

落馬事故で片腕の自由を失ってしまった主人公が、事件解決を通じて人間的にも立ち直っていくという筋は、「ビューティフル・マインド」のロン・ハワードが監督して映画化したらおもしろそうです。

「重賞」は、馬主から不正行為でお金を巻き上げていた調教師と、その馬主が馬を取り合うという話。「大穴」や「奪回」のようは派手さはないですが、良く練られたプロットで、ソダーバーグ監督が「オーシャンズ11」のタッチで映画化したらおもしろそうです。

原作自体がおもしろいのですが、その面白さを損なわない菊池光の訳もお見事。結構前の小説ですが、未だに根強い人気があるのも頷けます。

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2006年5月21日 (日)

陽気なギャングの日常と襲撃

伊坂幸太郎の新作にして、初の続編もの。

福岡への行き帰りで読み終えました。

人の嘘を100%見抜くことが出来る成瀬、人を惹きつける演説が得意な響野、凄腕スリの若者久遠、正確な時間を刻む体内時計を持つ雪子、この4人の銀行強盗が活躍するサスペンスです。

伊坂幸太郎の本全般に言えるのですが、設定やシチュエーションなどは「そんなんありえないよなー」というものばかりなのに、何故かぐいぐい物語に引き込まれてしまいます。今作もまた、登場人物達の愉快で軽妙な掛け合いに乗せられてしまいました。

物語中で出てきた「巨人に昇れば、巨人より遠くが見える」というのは良い言葉だなぁと思います。自分より大きな人の力を借りて成長する、という意味で。

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2006年5月14日 (日)

町長選挙

直木賞を受賞した「イン・ザ・プール」に続く、奥田英朗の伊良部シリーズ3作目。

今作には4つの短編が収められていて、タイトル作以外の3作品が「実在の人物」をモデルにしています。それぞれ、ナベツネ、ホリエモン、そして黒木瞳。

これまでのシリーズにはない試みなので、読んでいて若干違和感がありました。まあそれでもエンターテインメントに仕上がってはいるのですが、前2作と比べると弱いかなぁという気もします。

タイトル作の「町長選挙」は、これまでの伊良部シリーズ同様、ぶっ飛んだばかばかしさがあって納得の作品になってます。

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2006年5月 6日 (土)

第三の時効

これまたGW中に実家で読むためにセレクトした本。「半落ち」の横山秀夫の刑事物短編集です。

F県警強行犯係の活躍が、短編毎に視点を変えて描かれていきます。

一班、二班、三班とそれぞれにひと癖もふた癖もあるリーダとその部下がいて、互いに事件の解決を争い、ときに反目し、ときに助け合う姿は、読んでいて熱くなります。

短編それぞれに味があり、甲乙付けがたいのですが、この中でも特にぐっときたのが「囚人のジレンマ」というお話。

「囚人のジレンマ」とは、ゲーム理論や経済学で登場する有名な問題で、Wikipediaで詳しく紹介されているので、興味がある方はそちらを読んでみてください。

本来の意味は結構難しいのですが、小説の中では「別々の取調室に入れられた2人の犯罪者が、互いのことを信頼するかどうか(相方が別の部屋で自白を始めていないか)で悩み、自分が自白すべきかどうか苦悩する」という意味で使われています。

このお話の中では、この「囚人のジレンマ」が刑事の方にも発生してしまうと言うのがポイント。互いに手柄を争う中で、仲間を信じることができるのか、というサスペンスがおもしろいです。

最後にはほろっと来る場面もあり、まさに横山秀夫の真骨頂といった仕上がりになっています。

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2006年5月 3日 (水)

「へんな会社」のつくり方

うちの会社は暦どおりのお休みなので、気分的には今日からGW突入! でもテレビでは「GWも今日で折り返し」なんて言われていて、ちょっと萎えます。

今日の夕方から土曜日まで妻の実家で過ごすことになり、実家で読書する本を、と買ったのがこの「『へんな会社』のつくり方」。

はてなという、ブログやソーシャル・ブックマークなんかのサービスを展開している会社の社長さんが書いた本です(正確にはブログを書籍にまとめたもの)。

はてなという会社で行われている、立ちミーティングや「あしか」というタスク管理システムの解説や、はてなが取り組んでいるインターネットサービスへの想いなどが語られています。

若い、ってのもあるんでしょうが、上の人が「これでいくぞ!」というエンジンになって、周りがブレーキやステアリングになりサポートしていく、そしてブレーキやステアリング役の中から次のエンジンが産まれていくというハッピーなサイクルが回っていて、読んでいるとワクワクしてきます。この感じ、「ウェブ進化論」を読んだときと似てるんですよね。

立ちミーティングとかは、一時期話題になって色々なメディアで取り上げられたことがあるので、このミーティングではてなを知っている人も多いはず。

うちの会社も、「立ちミーティングだとミーティング時間が短縮されるから効率的だ!」なんつって立ち会議室作ったことあるんですが、定着せずになくなっちゃいましたからね。

でも、はてなの本を読んでみると、「立ちミーティングをする場所は、フロアの真ん中」で、「自分に関係がないと思った部分は、聞きながら自席で作業をしていても良い」というルールもあったみたいで。こういう方法論を取り入れるときって、ちゃんとその背景とか目的を理解させた上でないと意味がないってことが良く分かりました。

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2006年4月30日 (日)

国家の品格

会社の先輩から借りて読みました。売れてるみたいですね。

ちょっとそれは言い過ぎだろうと思う部分も多々ありますが、論理性ばかりを追うのではなく情緒を分かる心を育てるのが大事だという大筋の論には賛成です。

「一番困るのは、情緒に欠けて、論理的思考能力はばっちり、というタイプの人です」というのも納得。仕事をしている上で、「この人の言っていることは分かるんだけど、なんか釈然としないなぁ」と感じるときは、これが原因のようです。

あと、「真の国際的な人間を作るには、まず国語から」という論旨もなるほどなぁと思いました。小学生から英語が喋れたって、喋るべき内容がなければ、国際人として尊敬されることはないそうです。同じことがパソコン教育にも言えますね。

小学生のうちからコンピュータに触れさせたからと言って、パソコンで実現できる様々なこと(文章を書いたり、映像作品を作ったり、音楽作品を作ったり)のためには、まず自分の中に情緒を感じる心と、それを表現するための知識を貯め込まないといけないのです。

僕は早いうちからパソコンを触らせるのは良いことだと思っていたのですが、うまく誘導してやらないと、ただただインターネットやゲームに興じるだけの人に育ってしまうのですね。息子の教育に役立てなければ。

もう1点、おもしろかったのは、バカの壁の養老孟司さん同様、この本の作者藤原正彦さんも、日本には「エリート」が必要だと説いているところです。「平均化」「格差なし」を訴えて、平等な社会をアピールしている今の日本のままでは、どうやら未来はなさそうです。

両方とも大ヒットしている本なので、未読の方は読み比べてみてもおもしろいですよ。

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2006年4月26日 (水)

ディック・フランシス「奪回」

会社の先輩からディック・フランシスの「奪回」を借りて読みました。

ディック・フランシスは1960~70年代に活躍した英国のミステリー作家。

元軍人であり、元障害馬の騎手であり、元新聞記者であった彼は、その経験を活かしたミステリ作家になります。特に競馬騎手時代の経験から、競馬を事件に絡めたミステリを何作か書き上げ、ディック・フランシスと言えば「競馬シリーズ」と言われるようになったとか。

僕が借りた「奪回」は、氏の中期の作品で、「競馬シリーズ」の中の一作。誘拐事件を専門に扱う会社の調査員が主人公で、誘拐される人物が競馬界に関係しているというストーリで、「競馬シリーズ」と言うには半ば強引な気もします。

昭和60年の初版本を借りたのですが、言葉遣いや時代背景が若干時代を感じさせるも、物語の骨格は今読んでも全く違和感はなく、素直に楽しめました。

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2006年4月 6日 (木)

死の壁

養老孟司さんの「死の壁」を読みました。

大ヒットとなった「バカの壁」の続編にあたる作品ですが、「バカの壁」を読まずにこちらを先に読んでしまいました。

日本人が避けて通る「死」について、養老さんの考えが綴られており、すっと頭に入ってくる内容でした。

本の中で印象深かったのが、「死」の話ではなくて「人は変わるものだ」という話。

日本人は、自分は不変のものであるという考えが根底にある。だから、何かで失敗しても「あのときの自分はおかしかった」とか「冷静な判断力を失っていた」と、正常でなかったから失敗したというロジックに持っていってしまう。自分が変わらないと思っているから、失敗した自分を認めたくないのだ、という論旨でした。

何かのおりに「あのときああ言ったじゃないか」と指摘されても、変な言い訳するんじゃなくて、「あのときはそう思っていたから」とさらっと言えるようになりたいです。過去の自分を否定することはなかなか難しいですが、これができるのとできないのとでは、人としての深みがずいぶんと違うと思うので、これから意識していきたいです。

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2006年3月24日 (金)

Life Hacks PRESS デジタル世代の「カイゼン」術

昨日記事を紹介したtacaさんから教えてもらった雑誌「Life Hacks PRESS デジタル世代の『カイゼン』術」を買ってきました。

"hack"とは、技術者が自分の仕事を片づけるために作成した小さな個人用のプログラムのこと。その「プログラム」という意味が、生活全般や仕事のやり方についての「自分なりのやり方」という意味まで広がり、それが"lifehacks"と呼ばれるようになったそうです。

Googleのサービスの活用方法や、TODOの管理方法、文房具のうまい使い方等々、実践したら効果ありそうな記事がたくさん載っていて参考になります。勉強会の開催方法についても言及されていて、会社で実践できそうです。

仕事のやり方について、雑誌序文に「ああなるほど」と大いに考えさせられる部分がありました。

「技術者たちは11時間かかる単調な作業を片付けるために、10時間かけてスクリプトを書きます。彼らは反復作業を嫌います。たとえ10時間かかっても、スクリプトを書く方がおもしろいならそうするのです」

分かります。この気持ち。

僕の会社は、SI(システムインテグレータ)の会社で、お客様の会社の業務がよりスムーズにまわるようにシステムを提案して構築していくのですが、最近、社員の技術力不足が深刻になってきているんですよね。これはうちの会社だけではなく、この業界全体のことなのかもしれませんが。

明らかに単調作業で、Excelのマクロを組むなり、JavaやPerl、或いはコマンドプロンプトレベルのプログラムを書けば、仕事は早く終わるし、手作業によるミスも少なくなるし、もし同じ作業を再度やらなければならないときに、かなりの工数削減になるというのに、この「プログラムを作る」或いは「今までのやり方を見直してみる」というプロセスに踏み込む人がかなり少ないです。こういう普段の仕事の方法を変えていくだけでも、技術者不足への一手にはなるのかもしれません。

ここ数年、ものごとのやり方が変化するスピードってものすごく早くなっているので、その流れに取り残されてしまわないように、自己鍛錬を怠らないようにしなければ。

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2006年3月17日 (金)

ダ・ヴィンチ・コード

文庫版が発売された「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終わりました。

キリスト教に関するウンチクが随所に散りばめられていて、「へぇ~」「なるほど~」と感心させられること多々。

この作品中で語られているキリスト教に関する様々な話題は「こじつけだ」とか「作り話だ」とか揶揄されることが多いようですが、そういった指摘は本質からずれているかなと。「学術論文」ではなく、あくまで「ミステリー」ですからね。

どんでん返しあり、叙述トリックありと、ミステリーとしての完成度はなかなかのものです。

5月にトム・ハンクス主演で映画化されるということで、そちらも楽しみ。

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2006年3月11日 (土)

劇団ひとり著「陰日向に咲く」

劇団ひとりの処女作「陰日向に咲く」を読みました。

帯の各界著名人によるコメントは若干誉めすぎのきらいがありますが、なかなか面白かったです。劇団ひとりの芸風を知っている方は、彼が演じている姿を想像しながら読めるかもしれません。

全体的にコメディテイストで描かれていますが、途中、不意を突いて感動的なシーンがやってきます。涙もろい僕ですが、「泣くもんか!」とばかりに気合いを入れたので、なんとか涙は回避できました。

恩田陸さんの本が好きな人とか、読んでみると良いかもしれません。

それはさておき、「処女作」って言い方、なんかやらしいですよね。根強く残る処女に対しての妙な信仰を感じてしまいます。

どうせなら、作家が男性の場合は「童貞作」にしましょうよ。或いは「筆おろし作」とか。

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2006年3月10日 (金)

カフカの「変身」をゲーム化

ダ・ヴィンチ4月号におもしろい企画が載ってました。

その名も「日本文学ふいんき語り 特別編」。

「日本文学ふいんき語り」とは、ゲーム作家の3名が「教科書でおなじみの文豪が『わたくしの作品をゲーム化してくれないか』と依頼してきたら」というテーマで繰り広げられる対談集だそうで、本の雑誌「ダ・ヴィンチ」では、その3名に高橋源一郎氏を加え、カフカの「変身」をゲーム化したらどうなるか、ということについて対談が行われています。

良くある話で、中高生くらいで読んだ本を大人になってから読むと、また違った感想になるということが、名作の場合は顕著なようで。中学生くらいだと、小難しそうな話を読んで、「はて、これはどう理解して良いものか」と思わず解説を読んでしまう。ところが、大人になるとそういった束縛(名作は名作らしく読まねばならない)からは解放されるため、虫になった主人公を世話する妹に、現代社会の介護の苦労を重ねてみたり、虫になってしまう主人公に引きこもりを重ねてみたり。確かに本って自由に読んで良いんだよなと再認識させてくれる対談内容でした。

肝心のゲーム化の内容は、3名がそれぞれ「こんな感じのゲーム化どう?」ってアイデアを出し合うのですが、それがまた面白い。僕のツボにはまったのが、「ぷよぷよ」とか作ったクリエータの米光さんのアイデア。

「・・・ゲーム化で考えたのは、『ファイナルファンタジーオンライン』みたいなネットゲームで、勇者や魔法使いのキャラが『あるとき虫になる』ウイルスを作ってみたい。レベル32くらいの勇者で今日も活躍するぜと思ってログインしたら、虫になってる。・・・(中略)・・・颯爽と走ったり、チョコボに乗ってたのが、虫で、もぞもぞしてて。・・・(中略)・・・戻れない(笑)。仲間からも、名前はあいつだけど、違うじゃんって相手にされなくなる。敵だと思われて、攻撃されて」

確かに、ログインしたら、ある日突然虫になっていたらかなり怖いかも。なんで? そんなことありうるの? と慌ててみても、誰にも助けてもらえない。虫になるってところはシュールだけど、現実として同じような扱いを受けるように可能性があながち高くないってところが余計に怖いなぁ。

日本文学ふいんき語り ダ・ヴィンチ 04月号 [雑誌]

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2006年2月13日 (月)

オシムの言葉

ジェフ千葉の監督オシムの半生と名言を綴ったスポーツエッセイ。

ジェフ千葉のホームページでオシム監督語録として紹介され、多大な人気を博しているオシム監督の言葉は、含蓄とユーモアが混在していてとても面白いです。

この本の中にも「なるほど」と思わず唸ってしまうような言葉が散りばめられています。

例えば、レアル・マドリードの監督を断った経緯に触れて、

「・・・ジダンやベッカムやロナウドやいろんな人間を集めても、じゃあ彼らのためにいったい誰が走るんだ? だからあそこはスペインでもヨーロッパでもチャンピオンに成れないだろう」

とか。

良い言葉です。

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

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2006年2月 2日 (木)

ビバ!モーニング

毎週「モーニング」を買ってるんですが、大学生の頃、モーニングってそんなに魅力的じゃなかったんですよね。ヤングマガジンとかヤングサンデーとかそっちの方が楽しかったりして。モーニングってどっちかってーとオヤジが読む漫画雑誌みたいな印象で。

バガボンドが連載されるようになってから買って読み出したんですが、結構おもしろいんですよね。最近は「ブラックジャックによろしく」とか「はるか17歳」とか「ドラゴン桜」とか「N'sあおい」とか、ドラマ化されるような話題作が続いてますし。

興味深いのは、この漫画雑誌を僕の妻も読んでるってこと。「島耕作」とか「バガボンド」とか、男目線で見ると「女の人が読んで何がおもしろいんだろう」ってなるんですが、「OL進化論」とか子育ての漫画とか、「ドラゴン桜」とか、女の人でも楽しめる様な作品がちゃんと揃っているわけです。

なんつーか、一家に一冊あったら、家族がまんべんなく楽しめるようなラインナップになっているんですよね。こりゃ、結構がっつりマーケティングされてるんじゃないかと思うわけです。

さらにさらに、最近は表紙の上部の帯文字が、上下逆さまに印刷されてるんですよ。なんでだろうと最初疑問に思ったんですが、これ、コンビニの棚に平積みされたとき、ちゃんと文字が読める向きになってるんですね。いやはや、結構工夫されてますわ。

たかが漫画週刊誌といえど、学ぶべきところは色々ありますなぁという話でした。

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2006年1月 8日 (日)

The MANZAI

あさのあつこ著「The MANZAI」を読みました。

とある事情で田舎に引っ越した中学生が、同級生の人気者から「漫才やらないか」ともちかけられ、学園祭で漫才を発表することになるというお話。

僕も高校生3年生のときに学園祭でコントをやったのですが、そのときのことを思い出して胸が熱くなりました。作中で、漫才をしているときに先生のものまねとかを入れたりするのですが、これもまんま経験あり。学生が考える事って誰でも同じなんですね。

本の中で、一番胸にぐっときたのはこのくだり。

ぼくたちの漫才が漫才と言えるほどのものでなく、稚拙なかけあいであることは、あとで、わかった。高原がビデオをとっておいてくれたのだ。それを見て、ぼくは、真っ赤になって俯いた。秋本は精進がたりませんなんて、ため息をついた。でも、みんなが笑ったのは事実だ。僕の体の熱いリズムが、それに応えて高くうねったのも、事実だ。

そうそう。そういうものなんですよ。やっていることはすごく幼稚だったり、完成されていなかったりするんですよ。でもね、それを受け入れてもらえるかどうかは、その情熱が観客に伝わるかどうか、伝えられるかどうかだと思うんですよ。

初心忘るべからず。精進せねば。

The MANZAI 1

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2005年11月27日 (日)

「黄金の人生設計」を知る

お金について何も知らんなぁと、27歳になった今改めて思うわけです。

結婚して、子供ができた今、気になってくるのが、保険や家の購入、老後のための貯蓄といったもろもろのこと。これまでの人生でなんとなく避けてきた部分なのです。「まだ関係ないからいいや」と。

これじゃいかんなと思い立って、友人に勧められた本「世界にひとつしかない『黄金の人生設計』」を読んでみました。

いやー、勉強になりました。なるほど、そういう見方があるのかと。特に、「今の家賃なら家を買ってローンを払った方が、後になって家が残る分お得ですよ」というサラリーマンのセールストークの真実に関する部分は目からうろこが落ちました。やはり家の購入は慎重に考えなくては。ヒューザみたいな会社もあることですしねぇ。

あと、年金や保険の仕組みについても詳しく、分かりやすく説明してありました。

サラリーマン、馬鹿にされすぎですね。読んでいて腹が立ってきましたよ。サラリーマン(特に若手)が、こういうのに対して興味がないのを良いことに好き勝手しすぎですね。

これで次の選挙から投票に関する基準ができました。マニフェストも、もっとちゃんと読みます。政治に対してちょっと興味が持てるようになったかもしれません。

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

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2005年11月25日 (金)

介護漫画「ヘルプマン」

熱い漫画が好きなんです。

毎週楽しみにしていた政治漫画「クニミツの政」の連載が終わった今、僕のこの熱い漫画欲を満たしてくれているのがイブニングで連載中の「ヘルプマン」です。

介護問題を題材にしたこの漫画、熱い、実に熱いです。

最新号のイブニングでは、ケアマネージャーから見た介護保険制度がテーマになっていて、業者が提供する介護サービスを必要のない老人達に押しつけようとする(押しつけなければ利益が上がらない)ケアマネの現場に、理想の介護に燃える主人公が真っ向から挑んでいます。

ケアマネ事務所の上司から、もっと業者が提供する介護サービスを利用するようなケアマネプランを立てるように強制された主人公が、机を蹴飛ばしてこう言います。

「あんた・・・間もなく自分も介護されようかって年になって・・・そんなやり方で正しいと思ってるのか? 十人十色の人生を背負っている百人百様のジジババたちを・・・現場も知らないバカ役人が考えたできたてホヤホヤの介護保険システムに押し込められると本気で思ってるのか!?」

いやー、しびれます。

何も机を蹴飛ばさなくても、とは思いますが、正論をずばっと言ってくれるのはスカッとして気持ちいいですね。

迫り来る超高齢化社会に向けて、是非とも読んでおきたい一冊です。

ヘルプマン! (1) ヘルプマン! (2) ヘルプマン! (3) ヘルプマン! (4)

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2005年11月14日 (月)

演劇ぶっく

友人が「演劇ブック12月号」に載ったというので、買ってきました。

今月号では「Over1970」という特集をしていて、1971年生まれ以降の小劇場界注目の人をピックアップしていました。記事曰く、1971年生まれ以降の世代は「理想を夢見た改革も、バブルの熱狂も、小劇場ブームの洗礼も知らない」世代らしいです。

特集の中で「影響を受けた人は?」という質問があって、何人かの人が「三谷幸喜」や「松尾スズキ」の名前を出していました。

「三谷幸喜」、分かるなぁ。

僕も中学・高校生の頃、友達がNHKの衛星放送を録画した三谷幸喜や野田秀樹の作品を視聴覚室でむさぼるように見て、おもしろい役者さんの動きや台詞を一生懸命真似したものです。ネットもなかったあの頃、鹿児島の片田舎で僕らは演劇情報に飢えてましたから、とにかくどん欲に、どんなものからでも吸収してやるぞという勢いがありました。まあ若かったってのもあるんですけど。

ありがちな話ですが、俗に言われる必要な「ハングリー」さって、そういうことなんじゃないかと思います。

さて、これから登場する「ネットで情報が簡単に手にはいるようになった世代」は、どんなところで影響を受け、どんな作品を作り出すようになるのでしょうか。

演劇ぶっく 12月号 [雑誌]

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旧サイトと平行運用していこうと思ってましたが、面倒なのでblogだけ更新することにしました。

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